『乳酸=疲労物質』という常識

 

この発見は意外と古く1907年、今から100年以上も昔にケンブリッジ大学の研究者が細胞がどのようにエネルギーを得ているのかを研究している過程で、運動をさせた両生類の筋肉に乳酸が蓄積していることを発見し、筋肉の疲労には乳酸が関わっているのではないかと推測したのが始まりのようです。

その後の研究で、『疲労した筋肉の血液中に乳酸が増えている』→『乳酸が肉体を疲労させる』→『乳酸=疲労物質』という考え方に変化していき、書籍の出版などにより定説となっていきました。

 

『乳酸=疲労回復物質』という事実

 

しかし、実際には単なる実験の結果であり、なんと因果関係を証明していないのです。

このことに、早くから疑問をもつ研究者もいたのですが、乳酸が疲労物質であると信じ込んでいた多くの研究者には受け入れられませんでした。

その後マウスの実験で、乳酸を飲ませながらトレーニングしたマウスの方が、飲ませないマウスより元気が良く、結果としてミトコンドリアが多く増えて、トレーニング効果が高いという結果が得られました。

1990年代頃から、やっと疲労は乳酸の蓄積の影響ではないという知見が増加し、2000年ころからは一転、乳酸は疲労の原因ではなく結果であり、むしろ疲労回復に役立っているという考え方になったのです。

つまり、筋肉を動かすときには、酸素を燃やしてエネルギーを生み出していますが、あまりにも激しい運動をすると酸素の供給が追い付かなくなります。すると身体は酸素の代わりにブドウ糖やグリコーゲンをエネルギーに変えてエネルギーを生み出しますが、この過程で乳酸が筋肉にたまっていきます。しかし、乳酸が増えるから身体が疲れるというわけではないのです。

むしろ乳酸は、細胞を保護する働きがあり疲労回復のエネルギーとして利用されているです。

 

疲労物質の本当の原因は?

 

人間が活動や運動するためには細胞でエネルギーをつくる必要があります。そのエネルギーには大量の酸素を必要としますが、同時に大量の活性酸素も発生させてしまいます。

過剰な活性酸素によって、細胞を攻撃(酸化)され、細胞が錆びつき傷つくことで機能低下を引き起こし、結果これが疲労となるのです。

『運動・仕事・ストレス』

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『細胞で大量の酸素を消費』

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『同時に活性酸素発生』

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『活性酸素が細胞を傷つける』

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『細胞から老廃物が発生』

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『細胞・組織の機能低下(疲労)』

 

このような『勘違い』情報は、まだまだ数多くあります。

身体に悪いと思っていたものが、実はとても良いものだったり・・・

逆に良いと思っていたものが、とっても悪者だったり・・・

きちんとした最新の情報が、正確に得られるような環境やシステムが必要だと思います。

 

乳酸は悪者ではなく、むしろ良いものである

最後に、乳酸は悪者ではなく、むしろ良いものであることをしっかりと覚えていただきたいです。

ちなみに、乳酸菌飲料には乳酸は含まれておりません。

乳酸がカラダに良いからといって乳酸を経口摂取するには、食品添加物としての乳酸がありますが、酸がきつくてとても飲みにくいものです。

オリゴ乳酸は乳酸を発酵・濃縮粉末化しており、より効果を高めた健康食品ですので、気軽に摂取することが可能です。

 

運動をして『筋肉痛だぁ~ 乳酸がたまってる~』と言っていた人は『筋肉痛だぁ~ 乳酸ががんばってる~』と言い換えてくださいね!