女性の2人に1人は便秘で悩んでいる。

 

現在、女性の48%、2人に1人が便秘に悩んでいるそうです。

寒い季節は運動不足や水分の摂取不足などで便秘になりがち。しかし、たかが便秘とあなどってはいけません。善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れ、腸内環境が悪化すると便秘に加えて肌荒れや肩こりといった様々な症状があらわれたり、痔や大腸がんの危険も・・・

 

小腸の働き

 

食事からとった栄養素のほとんどを消化・吸収しています。食べたものは食道から胃を通って3~4時間ほどで、小腸を通過し大腸へと送り込まれます。

 

大腸の働き

 

大腸の長さは、約1.5m、食道、胃、小腸に続いて消化の最終の働き担当しています。食物の残りかすは、はじめドロドロの状態ですが、大腸を通り抜けるうちに水分が吸収されて固まり、便として排出されます。健康な大腸は、腸内でぜんどう運動(縮んだり緩んだりする運動)を繰り返すことで、便を体外にスムーズに排出します。

 

便秘にもいろいろある。

 

*『急性便秘』

一過性の便秘で、ダイエットによる食事制限や水分不足、仕事のストレスや家庭環境の変化などが原因で起こるので、原因を取り除くことができれば改善します。

*『慢性便秘』

便通の間隔3日以上あったり、毎日排便があっても便が硬く、少ししか出ない場合のことです。

*『常習性便秘』

常習性の便秘は何らかの原因で腸の機能が低下したために起こります。

便秘に悩む人の多くはこれに当てはまります。

また、常習性の便秘には2種類あり、ぜんどう運動が弱まり便を押し出す力が弱まる『結腸性便秘』と、便意があっても我慢してしまうことによって次第に便意を感じなくなってしまう『直腸性便秘』があります。

 

 

便秘を放っておくと・・・・

 

人間の体温は37℃前後です。この温度は、真夏の最高気温に匹敵するくらいの温度です。

食べ物を何日も真夏の炎天下に放置したらどうなるでしょう・・・食べ物はあっという間に腐り悪臭を放ち、ガスが発生して周辺一帯が大変なトラブルとなってしまいます。真夏の炎天下と同じくらいになっている人間の体内でも、食べたものがいつまでも腸の中に残ってしまうことで、同じようなことが起こってしまうのです。

便秘が続くと、腸内で悪玉菌が増殖します。腸の中で食べ物が腐り、ガスが発生し、おならとして体外に排出されます。排出できなかった場合はガスが腸内に充満し、やがて腸壁から毒素として血液中に流れ込み体内のあらゆる細胞へと運ばれてしまい、全身のあらゆる場所で異常な症状が現れるようになります。ニキビや吹き出物などの肌トラブル、血液中の酸素が悪玉菌によって分解され活性酸素へ変化し、全身の細胞に十分な酸素や栄養素が運ばれなくなってしまいます。

そうすると、肩こりや腰痛が起きたり、疲れが取れにくくなったり、ストレスも解消されないので、イライラ感が続いて自律神経の働きが乱れたりします。

それだけではありません。

便秘は、日本人に増えている大腸がんの原因の1つともいわれています。

便秘によって腸内で増えた悪玉菌が発がん性物質をつくり出し、がんのリスクが高くなると考えられています。また、腸内での善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると、脂質や糖質の分解や吸収に影響を及ぼし、高脂血症、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病を引き起こす確率も高くなってしまいます。

 

生活習慣を見直すことが便秘改善への近道

 

便秘の予防、改善には生活の改善が大切。規則正しい生活を心がけ、朝食をしっかり摂って腸の働きを活発にし、余裕をもって排便をする習慣をつけましょう。また、軽く汗ばむくらいの有酸素運動は自律神経をリセットして腸の働きを整え、ストレスをコントロールする効果があるので、取り入れていきましょう。

また、食生活では食物繊維、オリゴ乳酸、ビタミン類などを摂り、便秘予防を心がけましょう。

*食物繊維

水分を吸収して便を柔らかくしたり、便のかさを増やして腸を刺激し、ぜんどう運動を活発にし有害物質を排出する働きがあります。

*オリゴ乳酸

人間の免疫機能の70%が集まっている腸。腸の免疫機能を活発化し、乳酸菌が住みやすい、きれいな腸環境をつくる働きがあります。

*ビタミンE

腸の運動をコントロールする自律神経を整える作用や、血行を良くする作用があり腸をイキイキ活動させる働きがあります。

*ビタミンB群

パントテン酸やビタミンB1も自律神経(副交感神経)を刺激して、腸のぜんどう運動を高める働きがあります。

 

便秘は、腸内環境が悪化したサインなので、普段から善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れないようにするなど、腸内をきれいにして、腸内環境を良好な状態に保つことが健康への近道です。